痩身法の一助として用いられる吸引カップ法の体温上昇効果
1991年11月にパシフィコ横浜で「第12回日本肥満学会」が開催されました。
学会での発表内容
目的
スリムビューティハウスにおいては、美容上の立場から肥満解消法として、栄養指導、遠赤外線発汗法等の他に吸引カップ法を応用した技法を用いている。これは漢方の瀉血法を現代的にアレンジし、美容法に改めたものであり経験的には有効な方法であることが判明しているが、どのような生理的変化によるものか、どのような問題点を有するかを明瞭にする目的で実験を行った。
結論
21個の吸引カップを装着した場合、肩甲部の体温に上昇がみられたが、上腕部では温度上昇はみられなかった。
体腔内温度を反映しやすいと思われる脇下温も上昇がみられ、最も感受性の高い例では開始前と比較し、5%の温度上昇を4時間持続した。
サーモグラムでは温度上昇は当初、吸引部位に限定されているが30分以降では各部位間にも発熱がおよび、温度的に一体化した。また60分後には体前面にも温度の上昇がみられることから、吸引カップ法による発熱は全身性に広がったものと考えられる。