世界が認める技術と理論

美容鍼灸への科学的アプローチ~オリエンタルエステの内臓脂肪、抗加齢に及ぼす効果~

2007年10月20日(土)~22日(月)に中国・北京で世界鍼灸学会連合会 WFAS2007 が開催されました。

学会での発表内容

目的

21世紀の医学会、美容・エステティック領域では、抗加齢医学への関心が高まり急速に普及しつつある。これに伴い、老化防止や、健康長寿を妨げSII活の質QOLを低下させる内臓脂肪症候群が注目されるようになった。

内臓脂肪症候群とは、内臓脂肪型肥満に高血糖・高血圧・高脂血症のうち、2つ以上が合併した症候群をいい、生活習慣病の前段階としての未病に相応する。そこで、オリエンタルエステが内臓脂肪、抗加齢に及ぼす効果について検討した。

結論

対照群は、施術前の検査の結果から病気は発症していないが、健康度が低い「未病」の状態であることがわかった。4ヶ月間のエステティックと栄養指導、食事指導により、健康度の低い「未病」の状態から、オプティマルレンジに達することができた。この成績から、オリエンタルエステは内臓脂肪の減少と抗加齢効果について注目に値するテクニックであると言える。

学会の様子

今年は、20周年の記念大会ということもあり、1200名あまりの参加者が中国・日本を始め23ヶ国から集まり、大変な盛り上がりをみせていました。鍼灸や東洋医学は、中国・日本を始めとするアジアの国々が盛んであると思われがちですが、近年は、西洋の国々でも盛んに行われ、今回もアメリカやイタリア、ブラジルなどの国々からも多くの方が参加しており、国際色豊かな学会であります。

発表前夜には、中国の著名な先生方との対談も実現し、中国の美容事情について伺うことが出来ました。スタイルの良い女性が多い中国ですが、最近は、食や生活の欧米化が進み、肥満傾向の女性が徐々に増えいるそうです。そんな中で、やはり美容界に注目が集まっていて、病院でもダイエットの施術を行う方々が多くなっているとのこと。女性の美への関心の高さはどこの国でも同様です。

スリムビューティハウスの発表内容は、『オリエンタルエステの内臓脂肪、抗加齢効果に及ぼす影響』。スリム独自の「五行アロマトリートメント」や「カッピング」、「カップドレナージュ」そして「耳ツボ刺激」の写真が映し出されると、聴衆は、カメラを取り出して熱心に撮影を行っていました。発表後には、特に「五行アロマトリートメント」について興味を持たれたようで、各国の参加者から質問を受けました。

世界鍼灸学会連合会とは
世界鍼灸学会連合会による学術総会は、1987年より定期的に、学術総会のない年にはシンポジウムが開催され、世界各国の医師や 鍼灸師が研究や臨床報告を中心に、活発に活動しています。